秋の一日 焼尻島
2026.10.15
焼尻の見どころ 厳島神社
厳島神社
焼尻島の厳島神社には、島の歴史を今に伝える二つの鳥居があります。
神社の手前に堂々と立つ大鳥居は、神武天皇の即位以来、紀元二千六百年を記念して、昭和十五年(1940年)に氏子一同によって建立されたものです。総御影石造りの立派な鳥居からは、当時の島の繁栄ぶりがうかがえます。
その奥には、もう一つ、歴史を感じさせる鳥居があります。現在は、左右の柱である双脚だけが残されています。
この鳥居は、かつて焼尻の漁場請負人であった栖原家の番人、山田太三郎によって寄贈されたものです。島の東側の海岸に建てられ、その場所は「弁天崎」と名付けられました。
鳥居の柱の裏には、今も「天保十五年五月」という刻印が残っています。天保十五年といえば、西暦1844年。今から百八十年以上も前のことです。
厳島神社の祭神は、宗像三女神の一柱である市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)とされています。
また、当時は神道と仏教が一体となった神仏習合の時代でした。市杵島姫命は弁財天とも結びつけられて信仰されていたことから、この場所が「弁天崎」と呼ばれるようになったのでしょう。
その後、昭和十一年(1936年)に新しい社殿が現在の場所に建てられ、鳥居もまた、こちらへ移されたと伝えられています。
この古い鳥居は、社殿に残る天保元年(1830年)作の鰐口(わにぐち)とともに、町の有形文化財に指定されています。
大鳥居の堂々とした姿と、長い年月を経て柱だけになった古い鳥居。
二つの鳥居を見比べると、焼尻島が歩んできた歴史と、島の人々が神社を大切に守り続けてきた思いが伝わってくるようです。
羽幌町観光協会
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